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鈴木 裕士; 楠 浩一*; 兼松 学*; 向井 智久*; Harjo, S.
Materials Research Proceedings, Vol.2, p.25 - 30, 2017/00
被引用回数:3 パーセンタイル:70(Metallurgy & Metallurgical Engineering)これまでの研究において、コンクリート内部の鉄筋の応力分布を測定するうえで、中性子回折法はひずみゲージ法に代わる新たな測定技術になりうることが示された。本研究においては、鉄筋コンクリート構造の構造力学研究における中性子回折法のさらなる可能性を見出すために、中性子回折法による付着応力度評価の可能性について検討した。中性子回折法により測定した付着応力度分布には、鉄筋とコンクリート間の不均一な付着状態を示唆するいくつかのピークが見られた。この結果は、位置分解能の高い中性子回折法により、鉄筋の節周りに生じる局所的な付着抵抗状態の評価が可能であることを示している。中性子回折法により測定した付着応力度分布は、鉄筋コンクリート構造における鉄筋とコンクリート間の付着メカニズムの詳しい理解につながるものと期待される。
佐野 睦*; 高橋 直*; 渡辺 篤雄*; 城 鮎美*; 菖蒲 敬久
Materials Research Proceedings, Vol.2, p.609 - 614, 2017/00
高温下で圧縮ひずみが与えられたGlidCopの転位密度を、放射光を用いたX線プロファイル解析により調べた。転位密度を評価するために、修正ウィリアムソンホールと修正ウォーレン-アベルバッハ法を適用した。その結果、0.011-0.04の圧縮ひずみを有するGlid Copの転位密度は、5.7-8.010mであった。
村上 隆; 木村 英雄
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.294, p.535 - 542, 1993/00
オーストラリア、クンガラウラン鉱床周辺のウランの分布は鉱物学的研究により、母岩の変質に強く影響されていることがわかってきた。本研究では母岩の変質を考慮したウラン移行モデルによりウラン分布の定量化を試みた。ウランの分配係数と岩石の空隙率の時間変化を母岩の変質の関数としてモデルに入れた。計算はウラン濃度観測値に計算値が合うよう有限要素法で行った。最適計算値が、地下水速度0.9m/y、初期ウラン濃度0.5ppmで得られた。これらの値は現在の地下水流、地下水中ウラン濃度に近い。変質を考慮しない計算からはそのような合理的値では最適計算値は出てこなかった。又、計算値と観測値の差も大きかった。これらの結果は地質学的時間にわたるウラン移行の予測には岩石の変質を考慮したモデルが必要なことを示している。
大貫 敏彦; 村上 隆; 柳瀬 信之
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.294, p.527 - 533, 1993/00
オーストラリア、クーンガラウラン鉱床におけるウランの鉱物間の偏在に及ぼす岩石の変質の影響をモデルにより検討した。その結果、ウランの一部が変質鉱物に固定されると仮定した場合のみ、予測結果が観測結果に一致した。また、変質の全期間に渡って、ウランは結晶質鉄に吸着されること、及びウランの鉱物間の偏在は時間の経過とともに変化することが明らかとなった。したがって、ウランの移行予測には、岩石の変質の影響を考慮する必要がある。
White, T. J.*; 三田村 久吉
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.294, p.109 - 116, 1993/00
定量粉末X線回折法を利用して、蓄積崩壊数で1.2410個/gまでのキュリウム添加シンロック構成相について、放射線損傷による変化を解析した。アクチニド母相については、ペロブスカイトの方が、ジルコノライトよりも放射線損傷をより受け易いことが明らかとなった。さらに、キュリウムを含まないホランダイトやフロイデンバーガイト相でも、線によると推定される構造変化が見られた。各相の存在量の解析値から、蓄積崩壊数1.2410個/gの試料で、約20%のアクチニド母相が非晶質化していると推定された。